和食の出汁をとる食材として欠かせない「にぼし」。
にぼしは、主にカタクチイワシを煮て干したもので、栄養が豊富に詰まった小魚です。
今回は、にぼしの気になる栄養と効果について詳しく紹介していきます。
▷カルシウムが豊富
カルシウムは、健康な骨や歯を作るために欠かせない栄養です。
また、精神を安定させる働きもあるため、
ストレスによるイライラなどを改善してくれます。
さらに、にぼしにはカルシウムの吸収を促進する、ビタミンDも含まれています。
にぼし自体にカルシウムとそれを促進するビタミンDが含まれているため、
効率よくカルシウムを摂取することができます。
▷いわしペプチドが含まれる
いわしペプチドは、いわしのタンパク質が酵素によって分解された成分です。
いわし特有の栄養成分とも言えますね。
いわしペプチドは「サーディンペプチド」とも呼ばれ、
血圧を下げる働きがあり、高血圧の改善に効果があります。
▷DHAを豊富に含有
DHAには、血管そのものの柔軟性を高めたり血栓を溶かす働き、
血液中の悪玉コレステロール値を減らす働きがあるため、
血液をサラサラにする効能が期待できます。
また、脳の働きを活性化する役割もあり、
記憶力増強や認知症予防にも効果を発揮します。
脳の記憶や空間学習能力に関わる海馬には2倍以上のDHAが集中しているため、
DHAを摂取すると集中力や記憶力の向上が期待できます。
▷にぼしにはEPAも含まれる
EPAは、魚介類に多く含まれている不飽和脂肪酸のひとつで、
特に血液中の中性脂肪を減らす効果があり
血液中の中性脂肪が減ると、血液をサラサラに保つことができるため、
血管年齢の若返りの期待や、動脈硬化、心筋梗塞の予防にもつながります。
また、EPAにはアレルギーの原因となるプロスタグランジンや
ロイトコリエンという物質を抑制する作用があるため、
アトピー性皮膚炎などの症状の緩和効果も期待できます。
▷ビタミンB12が豊富
ビタミンB12は「赤いビタミン」とも呼ばれる栄養で、
葉酸と協力して正常な赤血球を作ります。
そのため、ビタミンB12には造血作用があり、貧血の予防や
めまいや慢性疲労などを防ぐ効果があります。
また、ビタミンB12は神経機能を正常に保つ働きもあり、
集中力の低下や気分の滅入りなどを改善する効能も期待できます。